No.299 HAPPY PET LIFE!! 〜部屋とペットと私〜②
今回は実際にマンションでペットを飼っている飼い主さんと、池田動物病院にお務めの獣医・瀬戸山綾子(リョウコ)先生のしつけに関するQ&A。マンションでペットを飼うこと…もちろん楽しいこともたくさんありますが、やはり想像以上の苦労もあるようで…。
まずは猫を飼っているAさんからの質問。
Aさん/ウチは2匹の猫を飼っています。マンションは全室フローリングなのですが、床やソファなどの家具で爪とぎをされてキズだらけ…(;;)どうすればいいのでしょうか?![]()
瀬戸山先生/爪とぎは猫にとってマーキングの一種です。猫の精神状態が安定しない時に、そういう異常行動を見せることがあります。猫の精神状態を安定させるため、お家でできることといったら、今はフェロモン剤がオススメです。部屋中にフェロモンを拡散させることができる芳香剤タイプもあるので、猫はその匂いを嗅ぐとリラックスできることがあります。もちろん、人間は分からない程度の匂いですよ。あとは、爪とぎをやられちゃ困る場所・物には、爪とぎをしても大丈夫なもの(不要な布や板など)を置いておくなど、飼い主が猫に合わせてあげて、猫が安心できる居場所を作ってあげるのも対策の1つですよ。しつけって言っても人間が無理に押しつけるのは、“自由気まま”な猫の性質もあるので難しいですよね。
Aさん/あと、私の靴に“そそう”するんです。ネコ用のトイレはちゃんと用意してるのですが…。
瀬戸山先生/Aさんの靴の匂いが気に入っているのかもしれないですね。その匂いで“オシッコ=マーキングをする場所”と条件づけられているかもしれないし。あと、今まではちゃんとトイレで出来てたのに、急にそれができなくなったって時は、まず、トイレでしなくなったのは何が原因なのかを考えてみて下さい。最近ストレスがたまるようなことはなかったか…とか、トイレの素材が気に入らないのかも…とか。これは犬のトイレに関しても共通ですね。トイレの素材を変えてみたり、場所を変えてみたり、その子がよくそそうする場所にトイレを置いたり…、そういう工夫が必要になってきますよね。それでもダメな時にはさっき言ったフェロモン剤のスプレータイプもあるので、そそうされては困る場所に吹きかけておくと、そこにはマーキングしなくなるって話もよく聞きます。ただ、そこにしなくなってもまた別のところにするってこともあるみたいですけどね(^^;)。フェロモン剤は池田動物病院でも販売していますよ。
猫のストレスに関しては、必要であれば…ですが、日本では一般的ではありませんが、アメリカなどでは人間に使う坑うつ剤を猫に投与したりする場合もあります。でも、やはりしつけをするにあたっては、ペットの問題行動が起こる原因が何なのかということを確かめるのが先です。人の出入りが多すぎたりしても、それだけで猫ってストレスがたまって問題行動を起こしたりもしますから、まずは原因除去、次に環境改善、そしてしつけの順だと思います。
お次は犬を飼っているBさんからの質問。↓
Bさん/ウチの犬、やけにムダ吠えするんです…。
瀬戸山先生/マンションで犬を飼っていると、お客様が来られた時に…とか、チャイムに反応して…など、ムダ吠えのせいで近隣から苦情が寄せられ、病院に相談に来られる方も多いです。もちろん、猫のしつけと同じく、まずはムダ吠えの原因を探り、環境を改善してあげることが大事です。それでもダメな時は、吠えると振動したり嫌な匂いが出たりするムダ吠え対策グッズを使ってみるのも有効です。しかし、こういったグッズは犬の性格にもよりますので、全ての犬が治るという訳ではありません。自分の飼っている犬の性格を把握した上で使ってあげた方がいいですね。
Bさん/散歩の時、リードをひっぱったり、行きたい方向に来なかったり、言う事をあまり聞きません。
瀬戸山先生/それは飼い主をリーダーと思っていないのかもしれません。犬は、集団生活をしていると、その中で順位をつけるんですよ。順位の高い人に怒られると服従するんですが、その順位付けがうまくいっていないと言う事を聞かなくなってしまいます。犬のしつけに関しては、なかなか飼い主さんだけでは解決できないことも多いです。そんな時には犬の訓練士さんにお任せして、飼い主さんも一緒に犬の接し方を学ぶというのもオススメです。
Bさん/私も一緒にですか?
瀬戸山先生/そうです。そうでないと、訓練士の言う事は聞くけど飼い主の言う事は聞かないってこともあり得ますので。
Bさん/あと、トリミングってどの犬にも必要なんですか?
瀬戸山先生/そうですね。トリミングって、オシャレのために…というイメージもありますが、毛のカットをすることで犬の清潔感も保たれます。特に長毛の犬であれば目の回りが毛で覆われて前が見えにくくなったり、口の周りが汚くなったりしますよね。また、汚れたままだと皮膚病にも繋がります。トリミングをすることで皮膚病の予防にもなるんです。これまでも、専門のトリマーがトリミングをしている時にたまたま病気を見つけたということもありました。しかも動物病院でトリミングをすると、そのまま診療にも繋がりますのでよりいいですよね。病気の早期発見のためにも、トリミングはオススメします。
Bさん/犬の種別によってしつけ方の違いはありますか?
瀬戸山先生/やはり種別によって気質にも違いが出ます。気が強いとか、恐がり屋とか…。恐がり屋の犬に強く叱っても、信頼関係が崩れてしまって、飼い主さんを嫌いになってしまうので、そういう子には優しく接してあげた方がいいです。もちろん同じ種別でも、人間と一緒で性格はそれぞれ違います。なので自分が飼っている犬の個性を理解しながらしつけをした方がいいですね。
Bさん/実はもう1匹、犬を飼いたいと思っているのですが、飼いやすい犬種は?
瀬戸山先生/そうですね〜。強いて言えば、人気が長く続いているのはやはり温厚な性格のダックスフントですね。しかし、ダックスフントは元々が猟犬なので吠えることがあります。なので、犬を飼う時は猟犬や愛玩犬など、どういう目的で作られた犬種なのかを知り、その性格によって自分の生活のなかで飼えるのかどうかを見極めることが大事ですね。
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Aさん&Bさん/いろいろと教えて頂きありがとうございます。最後に、お風呂はどれくらいのペースで入れてあげればいいのですか?
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瀬戸山先生/猫は基本的に風呂は必要ありません。自分で毛繕いをするので、してあげることと言えばブラッシングぐらいですね。特に長毛の猫であればブラッシングをしてあげないと、毛がもつれたり汚れが目立ったりするので…。まぁ、よっぽど汚れたときは別ですけど、基本的には風呂は入れなくても大丈夫ですよ。犬は2週間〜1ヵ月に1回くらいのペースでの入浴を勧めています。病気を持ってたりすればまた話は変わりますが、健康な子であればそれくらいのペースで。
1つ1つの質問に、とても丁寧に分かりやすく答えてくれた瀬戸山先生は、メディカルアロマテラピーの資格の持ち主。フランスやベルギーでは、アロマを動物の治療補助として取り入れているそうです。瀬戸山先生は、“病気を治療する”のはもちろん、“病気にさせない”という予防医学の視点にも目を配っていらっしゃるようです。
また、院長は鍼灸やレーザーによる治療もされているとか。ペットも人間と同じで、ツボに針を刺したりレーザーをあてたりすると体調が良くなるんですね。
池田動物病院ではトリミングルームも完備し、看護士兼トリマーによって耳や皮膚の診察、聴診、触診などの体調チェックも行っています。さらに3月からは生後3ヶ月以内の犬を対象としたパピーしつけ教室もスタート。飼い主さんの心強い味方ですね。
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⇧池田動物病院のロビー。ナチュラルな雰囲気で、飼い主さんもペットも居心地抜群!左端で寛いでる猫ちゃんは…また次回ご紹介!
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次回は飼い主さんが一番気になるペットの病気について。予防接種や避妊、去勢手術などについても詳しく教えてもらいます!
- 2008年01月26日

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